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POPE IN JAPAN 2019

教皇について

略歴
おもな活動

教皇就任後のおもな活動

■バチカン・イタリアにおける主要行事
(バチカンサイト、activities / calendar of celebrations)
2013 7.8 難民とその支援者訪問
「シリアと中東と全世界の平和のための断食と祈りの日」を全世界に呼びかける。
9.7 祈り
イタリア最南端のランペドゥーサ島訪問。アフリカから欧州へと向かう移民が漂着する島。移民難民に対する反感や無関心を批判。
9.19 インタビュー
『中央公論』2014年1月号にも邦訳が掲載された、教皇就任後最初期のインタビュー記事。「教会は野戦病院」「自分から外に出て……人々のところに出かけていく教会」「それぞれの人の事情から出発して、一人ひとりとともに歩んでいかなければならない」など、教皇の基本姿勢がよく示されている。
2014 4.17 聖木曜日ミサ
ドン・カルロス・ノッチ障がい者センターで。
4.27 列聖式
ヨハネ23世教皇、ヨハネ・パウロ2世教皇が聖人に。
10.5-19 シノドス
世界代表司教会議(シノドス)第3回臨時総会〜テーマ「福音宣教との関連から見た家庭の司牧的問題」。
10.19 列福式
パウロ6世教皇が福者に。
2015 6.21-22 イタリア国内司牧訪問
トリノ司牧訪問。
9.1 世界祈願日
被造物を大切にする世界祈願日が毎年9月に新設。
10.4-25 シノドス
世界代表司教会議(シノドス)第14回通常総会〜テーマ「教会と現代世界における家庭の召命と使命」。
11.10 イタリア国内司牧訪問
プラド、フィレンツェ司牧訪問。
12.8 特別聖年
「いつくしみの特別聖年」開年ミサ(〜2016.11.20)。
2016 3.24 聖木曜日ミサ
難民受け入れセンターでの聖木曜日ミサ。
10.5 エキュメニズム活動
英国国教会カンタベリー大主教との祈りの集い〜教皇パウロ6世と英国国教会大主教との会談50周年を記念して。
3.25 イタリア国内司牧訪問
ミラノ司牧訪問。
4.13 聖木曜日ミサ
パリアーノ刑務所での聖木曜日ミサ
5.27 国内訪問
ジェノア訪問
11.19 祈願日
第1回「貧しい人のための世界祈願日」。バチカンに経済的に恵まれない人たち約1500人を招き昼食会を開く。
2018 3.19-24 シノドス
若者を招いた「シノドス事前会議」。
3.29 聖木曜日ミサ
レジナ・チェリ刑務所での聖木曜日ミサ。
7.7 イタリア国内司牧訪問
バーリ司牧訪問。
10.3 シノドス
世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会〜テーマ「若者、信仰、そして召命の識別」(〜10.28)。
2019 2.21-24 会議
「教会における未成年者保護」会議。
4.18 聖木曜日ミサ
ベレトリ刑務所での聖木曜日ミサ。
■外国訪問
(バチカンサイト、travel)
2013 7.22-29 ブラジル
ワールドユースデー、リオデジャネイロ大会。
350万人の青年が集まる。多くの小教区も訪問。
2014 5.24-26 聖地
東方正教会総主教バルトロマイ1世との面談。初対面の50周年。
教皇の聖地訪問は、64年パウロ6世、00年ヨハネ・パウロ2世、09年ベネディクト16世に次いで4回目。
また、パレスチナのアッバス議長とイスラエルのペレス大統領とともに、総主教をバチカンでの平和の祈りに招待。これは6月8日に実現した。
8.13-18 韓国
第6回アジアユースデー、聖母被昇天ミサ。
「パウロ・ユン・ジチュンと123同志殉教者」列福式。
9.21 ティラナ(アルバニア)
欧州での最初の司牧訪問の地として、貧しい、イスラームの国アルバニアを選ぶ。
マザーテレサの名を冠した広場でミサ。共産政権時代に拷問を受けた司祭の話に涙を流す。
11.25 欧州議会、欧州評議会、ストラスブール(フランス)
欧州大陸の信仰心に価値を置き、責任と共通善の感覚を再興するよう促す。「経済ではなく、人間の聖性を中心とした欧州を築くときが来た」と呼びかけた。
11.28-30 トルコ
ブルーモスクを訪問し、ムスリム聖職者と並んで祈りをささげる。バルトロマイ総主教とも共に祈る。
2015 1.12-19 スリランカ、フィリピン
スリランカでは、最初の聖人ジョセフ・バスの列聖式。内戦終結後の同国訪問として、繰り返し和解を呼びかける。フィリピンでは台風被災者とも面会。
移動の飛行機の中で、中国訪問を切望する思いを示す。ダライ・ラマに会わなかった理由は中国かという質問は否定。
6.6 サラエボ(ボスニア=ヘルツェゴビナ)
内戦と民族浄化で、諸民族が分断されたバルカン半島へ1日訪問。ミサ、聖職者や青年との対話。「蛮行に反対するには、人間共同体の基礎的価値を認める必要がある」と語る。
7.5-13 エクアドル、ボリビア、パラグアイ
公式行事のほか、エクアドルでは貧困高齢者の家、ボリビアでは刑務所、パラグアイでは貧しい入植地を訪問。また予定外のこととして、女性刑務所や貧しいエイズ患者の家、児童養護施設、高齢者の家などを訪問。期間中、コロンビア和平のためにも呼び掛け。
9.19-28 キューバ、米国、国連
両国の関係改善のために働く。キューバではカストロ前議長とも会談。教会と政府との関係もさらに改善。教皇のキューバ訪問は、98年ヨハネ・パウロ2世、12年ベネディクト16世に次いで、3度目。
米国では議会と国連での演説(過去の国連訪問は65年パウロ6世、79、95年ヨハネ・パウロ2世、08年ベネディクト16世)。環境保全、格差解消、移民難民支援などの問題提起。世界家庭大会にも出席。
11.25-30 ケニア、ウガンダ、中央アフリカ共和国
3か国で、政府当局者や諸宗教の関係者、教会関係者、信者、青年らと面談。スラムや難民キャンプ訪問。
2016 2.12-18 メキシコ
訪問前にキューバに立ち寄り、キリル・モスクワおよび全ロシア総主教との史上初めての会談。共同宣言を発表。メキシコでは、政府当局者、教会関係者、先住民族代表、子どもや青年らと交流。小児病院や刑務所などを訪問。
4.16 ギリシャ、レスボス島
コンスタンティノープル総主教バルトロマイ1世らとともに、難民キャンプを訪問。共同声明を発表。
6.24-26 アルメニア
アルメニア正教会とのエキュメニカルな目的での交流。そのほか、政府関係者、教会関係者との面談。
7.27-31 ポーランド
ワールドユースデー、クラクフ大会。青年との諸行事のほか、ポーランドの「洗礼」1050周年記念行事。旧強制収容所や小児病院などを訪問。
9.30-10.2 ジョージア、アゼルバイジャン
ジョージア正教会のイリア2世総主教や、東方典礼カトリック信者との交流。またコーカサス地域のイスラーム指導者との面談。両国の政府関係者、教会関係者と面談。
10.31-11.1 スウェーデン
宗教改革500周年記念で、ルーテル教会の記念式典出席。カトリック信者とのミサ。
2017 4.28-29 エジプト
「世界平和会議」出席、コプト正教会総主教タワドロス2世との面談。その他、政府関係者、教会関係者との交流
5.12-13 ファティマ(ポルトガル)
聖母出現100周年を祝ってファティマの聖母教会訪問。政府関係者、教会関係者との交流、病者訪問。
9.6-11 コロンビア
ラテンアメリカ司教協議会連盟の常任委員との面談。内戦終結後の和解行事参列。児童養護施設、ホームレス施設訪問。その他政府要人、教会関係者との交流。
11.26-12.2 ミャンマー、バングラデッシュ
諸宗教指導者、政府要人との面談。司祭叙階式。平和のための諸宗教の祈り。「マザーテレサの家」訪問、青年との交流。その他政府要人との交流。
2018 1.15-22 チリ、ペルー
政府関係者、教会関係者との面談。チリ女子刑務所訪問。青年との交流。ペルー・アマゾン先住民族との面談、児童養護施設訪問。政府要人、教会関係者と交流。
6.21 ジュネーブ(スイス)
WCC(世界教会協議会)70周年記念式典参加。
8.25-26 アイルランド
ダブリン、世界家庭大会出席。政府関係者、教会関係者との面談。ホームレス施設訪問。
9.22-25 リトアニア、ラトビア、エストニア
政府関係者、教会関係者、青年との交流。リトアニア「占領と解放闘争博物館」での祈り。ラトビアでの諸宗教の祈り、エストニアでの諸宗教の青年との集い。
2019 1.23-28 パナマ
ワールドユースデー、パナマ大会。青年との行事のほか、政府要人、中央アメリカ司教団との面談。若い受刑者との面談や、ホームレスの家訪問。
2.3-5 アラブ首長国連邦
イスラーム指導者会議訪問。世界平和のための諸宗教会議。王子、政府関係者、教会関係者との面談。
3.30-31 モロッコ
国王との面談、エルサレムに関する共同声明発表。難民との交流。
5.5-7 ブルガリア、北マケドニア
政府要人、教会関係者との面談。正教会訪問。難民キャンプ訪問。北マケドニアではマザーテレサ記念館訪問。青年との諸宗教・エキュメニカルな交流。
5.31-6.2 ルーマニア
政府要人、ルーマニア正教会との会合。合同の祈り。教会関係者、青年との交流。7殉教者列福式。ロマの共同体との交流。
■主な公文書
2013 6.29 回勅『信仰の光』
前教皇から引き継ぎ完成。信じる者の歩みとしての信仰の姿を聖書を通じて確認し、認識としての信仰を考察。教会と社会における信仰のあり方と意味を説く。
11.24 使徒的勧告『福音の喜び』
「新しい福音宣教」をテーマとした世界代表司教会議後の使徒的勧告。共同体、聖職者、そしてすべての信者に、自分自身の殻に閉じこもることなく外へと出向いて行き、弱い立場にある人、苦しむ人、貧しい人、すべての人に福音を伝えるよう促す。
2014 11.21 使徒的書簡『奉献生活の年にあたって——すべての奉献生活者の皆さんへ』
第二バチカン公会議『修道生活の刷新・適応に関する教令』の公布50周年を記念する奉献生活の年開年にあたり、この年の目的と、それへの期待と展望とを述べた使徒的書簡。自己の殻に閉じこもらず「交わりの達人」となるよう、奉献生活を生きるすべての人々を励ます。
2015 4.11 大勅書『イエス・キリスト、父のいつくしみのみ顔』
「いつくしみの特別聖年」に向けて公布された大勅書。特別聖年の意義を説き、いつくしみ深い御父に倣って、わたしたち一人ひとりが、あらゆる他者にいつくしみをもたらす者となるよう力強く訴える。
5.24 回勅『ラウダート・シ——ともに暮らす家を大切に』
大気、海洋、河川、土壌の汚染、生物多様性の喪失、森林破壊、温暖化、砂漠化、山積された廃棄物……。人間の活動が他者と全被造物とに与える影響に関する、連帯と正義の観点からの考察。
8.15 自発教令の形式による使徒的書簡『寛容な裁判官、主イエス』
『カトリック新教会法典』の婚姻無効訴訟の改正に関する書簡。審理を迅速に処理できるものへと改正した、教会法第7集第3巻第1部第1章の婚姻無効訴訟(第1671条―第1691条)についての新たな条文を示す。
2016 3.19 使徒的勧告『愛のよろこび』
「家庭」をテーマとした世界代表司教会議後の使徒的勧告。現代の危機への認識から出発し、聖書、教会諸文書が何を教えているかを再確認したうえで、社会の最小単位である家庭の不変の価値を、過去の教会の独善的ですらあった姿勢に対する反省を伴いつつ説く。
11.20 使徒的書簡『あわれみあるかたと、あわれな女』
いつくしみの特別聖年の閉幕にあたり公布された使徒的書簡。聖年が閉じられた今も、「あらゆる他者にいつくしみをもたらす者であるように」との招きに応えていくよう促す。
2018 3.19 使徒的勧告『喜びに喜べ』
主からすべてのキリスト者へと向けられた、聖性への招きに関する考察。一人ひとりが日常生活の中で、神と隣人への愛によって歩む聖性の道を説く。
8.20 『神の民への教皇フランシスコの書簡』
カトリック教会における聖職者による児童に対する性虐待についての書簡。この問題に向き合う教会の決意を表明し、教会の成員一人ひとりに対し協力を訴える。
2019 3.25 使徒的勧告『キリストは生きている』
「青年」をテーマとした世界代表司教会議後の使徒的勧告。生きておられるキリストからのメッセージを伝え、自己の召命に忠実であるよう青年キリスト者を励ますとともに、彼らに寄り添う立場の司牧者や信徒にも、その成長や活躍の障害や足かせになることのないよう示唆をなす。
略歴